時間 |
演題 |
13時10分 |
開会にあたって
|
1、13時15分〜13時50分
|
「カチオン化シリコーン樹脂を用いた高機能性シャンプーの開発」 潟Rーセー 木内愛海
近年、基本的な洗浄力に加えて様々な機能や付加価値を付与したシャンプーが数多く発売されている。その機能の一つに、ヘアカラーした髪の色落ちを防ぐ褪色抑制効果が挙げられる。我々は、特に繰り返しのヘアカラーやブリーチによりダメージを受けキューティクルがめくれた毛髪に着目し、カチオン化シリコーン樹脂による高い褪色抑制効果を見出した。また、本シャンプーを使用した際のコンディショナー後の毛髪の仕上がりについても知見を得たため、紹介する。
|
2,13時55分〜14時30分 |
「それぞれのカチオン性界面活性剤の特徴を活かしたヘアコンディショナーの処方設計」
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ梶@戸塚 美希
ヘアコンディショナーの基本骨格は、α-ゲルを形成しやすい各種のモノアルキルカチオンが主流となっており、鎖長や対イオンの違いによって異なる使用感や性能を示す。我々は自社で開発したベヘントリモニウムメトサルフェートが一般的なモノアルキルカチオンのクロライド塩とは異なる使用感や性能を持つことを見出した。そこで、界面科学的な知見を踏まえてその詳細を報告する。また、ジアルキルカチオンをヘアコンディショナーの基本骨格へ応用するための製剤化技術についても併せて紹介する。
|
3,14時35分〜15時30分 |
「メイクトレンドやタイプに応じたクレンジング処方の設計と機能発現のための素材の使い方」 日光ケミカルズ梶@鈴木敏幸
化粧品の使用は生活スタイルに応じて多様化している。役目を終えた高持続性のメイクや紫外線防御化粧品を速やかに、肌を傷めることなく除去することはクレンジング剤の大切な使命と言える。一方、簡単に適用でき肌の色やきめを整えるベースメイクに対ししては、さっぱりとした使い心地で、拭き取りなどにより素早く除去することも望まれている。メイクトレンドや生活環境の変化に対応したクレンジング剤の処方設計と、機能を発揮させるための製剤技術について解説を行う。
|
4、15時35分〜16時10分 |
「肌の汚れを選択的に除去する新規水性クレンジング料の開発」 合同会社シャネルR&I 宮本雅義
近年、液晶やバイコンティニュアス マイクロエマルジョン(BCME)のような界面活性剤の自己組織体を応用しメイクや皮脂汚れを効率的に取り除く水性クレンジング料が市場で人気を得ている。 我々は90%を超える高い含水量にも関わらず、優れたクレンジング能力を備えたポリグリセリン脂肪酸エステルを用いたBCMEクレンジング料に皮脂汚れモデルとしたオレイン酸との界面で自発的にエマルションを形成する独特の挙動を示すことを見出した。
|
5、16時15分〜16時50分 |
「手洗い後の抗菌抗ウイルス持続性能を有する皮膚洗浄剤開発」 ライオン梶@立川将史
新型コロナウイルスの感染症対策として、手洗い行動の重要性は浸透し、習慣化が定着しつつある。感染拡大防止には、手洗い時の殺菌性能のみならず、手洗い後の接触感染リスクを低減することも極めて重要である。我々は、手洗い後の手指への抗菌抗ウイルス持続性能付与に向け、コアセルベーション技術を用いることで性能が長時間持続することを見出した。本講演では、皮膚洗浄剤にコアセルベーション技術を用いた新たな一例として紹介する。
|